学習記録
- 「岡野の化学」61~63
- 学習時間 2.5h
昨日は「オリゴマー」という概念について学んだので、自分なりに調べてみました。
⓵ オリゴマーの定義
定義の前におさらい。
モノマーとは、重合体をつくることができる、1つの単量体を指します。
ポリマーとは、その単量体が多数重合してできた、分子量が比較的大きい物質のことをいいます。
オリゴマーとは、この2つの中間を表す概念です。オリゴマーとは、少数の単量体が重合してできた物質のことです。
ただ厳密な定義はないようで、ネット上でも微妙に数字が違う言葉で書かれていたりします。
例えば
- ある繰り返し単位からなる分子量が数百~数千の範囲の重合体
- 分子量1000程度
- 同量の分子が2個~20個程度結合したもの(10個~100個という記述もあり)
などなど、明確な境界線はなく主観的な部分もあるようです。
分子量が万を超えてくるとポリマーの性質が出てくるそうなので、そこまではない、ということでしょうね。
単量体の数が少ないものは、特に名前が付いています。
- 2量体 → ダイマー(dimer)
- 3量体 → トライマー(trimer)
- 4量体 → テトラマー(tetramer)
② 特徴
オリゴマーは低分子ならではの特徴をもち、様々な分野で利用されています。
特徴をまとめると、
- 分子量の制御が容易:合成プロセスで特定の分子量を持つオリゴマーを調整できます。
- 低粘度:オリゴマーは一般的に粘性のある液体または半固体であることが多いです。また通常のポリマーに比べて低粘度であるため、加工性に優れています。
- 硬化性:化学的に硬化させやすい特性を持ち、特にコーティング材や接着剤で重要な役割を果たします。
- 応用の多様性:ポ リマーと比較して末端基の反応性が大きいので、溶媒、塗料、接着剤、3Dプリンター用レジンなど、多岐にわたる分野で利用されます。
③ アクリレートオリゴマーとは
オリゴマーについて調べる中で、今後も市場規模が拡大傾向にある、と書いてあったのが「アクリレートオリゴマー」です。
アクリレートオリゴマーとは、アクリル基とウレタン結合やエステル結合などを有するオリゴマーのことです。
硬度や柔軟性、強靭性などの特性を持ち、プラスチック用ハードコート材や粘着剤、レジスト材料、コーティング剤など幅広い用途で使用されています。
溶剤を必要としないため、VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないエコな素材だそうです。
また、3D プリンティング技術用の樹脂の配合にも使われているため、3D プリンティングがヘルスケア、航空宇宙、自動車製造など様々な分野で使用されている今、需要はどんどん増えていくのでしょう。
関連特許について調べてみたいと思います。
おわりに
今日は記事をまとめるのに30分を少しオーバーしてしまいました。
でも「短時間でまとめるぞ!」と脳がフル回転しているのがわかります。
今日から3連休です。早朝の子どもたちが起きてくるまでの時間を有効活用します。
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